お知らせ

「画論The Best Image 2014」で優秀賞を受賞しました。

2015年3月16日

画論The Best Image 2014 優秀賞受賞

画論The Best Image2014 MR3テスラ部門で優秀賞を頂くことができ大変光栄です。
技術者として技術面を高く評価されたことは大変励みとなり自信にもつながりました。
今後も、この賞の名に恥じぬよう、更に精進してまいりたいと思います。
最後に同行を頂きプレゼンテーションもして頂いた札幌医科大学医学部 放射線医学講座 放射線診断学 助教 庄内孝春先生をはじめ、ご協力頂いた関係者の方々、プレゼンテーションの準備など、お手伝いを頂いた当院画像診断科の皆様に深謝致します。

発表者 高橋 宗正

image-mr3-2015.jpgmr-testimonial2015.jpg

庄内孝春先生(左)と本人

症例名 骨盤静脈瘤の血行動態解析

a-CVR像a:CVR像(Time-SLIP法+2D-TOF法)

b-Time-SLIP法b:Time-SLIP法(SSFP move-in,SSFP move-out)MIP像

c-Time-SLIP法c:Time-SLIP法(FASE move-in)MIP像

使用装置

Vantage Titan 3T

検査目的

子宮体癌疑いにて、造影MR検査の依頼。T2WIにて子宮底部の軽度腫大を認めた。その前後の筋層内に異常なflow voidを認め、更に観察するとこのflow voidは子宮体部から頭側に延長しており、何らかの血管病変を疑った。造影は筋層浸潤評価のため高空間分解能でのDynamic study(1相25sec)を優先し、造影前に血管描出のためTime-SLIP法を主とした非造影MRAの追加撮影を行った。

クリニカルコメント

Time-SLIP法のmove-inとmove-out、2D-TOFを使い分けることにより、骨盤静脈瘤(左卵巣静脈)の逆流や、この静脈が子宮を介して両側内腸骨静脈、右卵巣静脈へ還流していること、子宮頸部筋層内の静脈拡張の様子を描出することが可能であった。これらをマルチボリューム表示することで、すべての静脈が連続している様子が明瞭となり、子宮全摘出術前情報として血管の情報を追加することができた。

クリニカルコメント

SSFP move-inにてflow voidに一致して左卵巣静脈が描出された(緑矢印)。SSFP move-outでは子宮にTagを当てることで子宮頸部から流出する右卵巣静脈を描出できたが、左卵巣静脈は描出されなかった。そこで静脈の飛距離を伸ばすためTagの厚みを薄く設定したFASE move-inにて撮影したところ、左卵巣静脈と交通し、右側に走行する血管が描出されたため、左卵巣静脈の逆流が疑われた。

画像コメント

a: Time SLIP法と2D-TOFのマルチボリューム像。左卵巣静脈瘤から左骨盤壁の静脈瘤を介して、左内腸骨静脈が連続している(黄矢印)。左基靭帯と左卵管に沿った静脈も拡張し、子宮壁内を介して、右基靭帯から右内腸骨静脈(白矢印)、右卵管に沿って右卵巣静脈(赤矢印)が描出された。

b:Time-SLIP法(SSFP move-in,SSFP move-out)MIP像。SSFP move-inで拡張・蛇行した左卵巣静脈が描出された。SSFP move-outで左骨盤壁には静脈瘤(黄矢印)が形成され、右基靭帯を介する右内腸骨静脈(白矢印)と、子宮体部から流出する右卵巣静脈(赤矢印)が描出されたが、左卵巣静脈は描出されていない。

c:Time-SLIP法(FASE move-in)MIP像。左卵巣静脈尾側の血行動態を詳細に評価するため、Tagの厚みを薄くしたFASE move-inを撮影したところ、左卵巣静脈は左骨盤壁で左内腸骨静脈とshuntを形成し、静脈瘤(黄矢印)が形成され、左内腸骨静脈へ流れると同時に、左基靭帯を逆流し、子宮にも流れ込んでいる(白矢印)。左卵管を介する左卵巣静脈からの直接の流れ(緑矢印)より多い。

審査員コメント

骨盤手術の術前情報として、このような血行動態解析はたいへん有用である。非造影で鮮明に描出されている点も臨床的価値が高い。説得力のある画像である。

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