放射線被ばくについて【画像診断科】

放射線被ばくについて

X線診断、放射線治療、核医学検査によって患者さんが受ける放射線被ばくを医療被ばくといいます。
普通にレントゲン写真を撮ったりCT検査を受けたり日常のX線診断においてはごく微量なので心配要りません。ただし、放射線治療や血管内手術など特殊検査の場合は除きます。

被ばくの量は

グレイ(Gy)

被ばくした放射線量を線量当量として表わす単位です。
放射線の影響を考慮して、人間の障害や防護のためにのみ用いられる単位です。
1シーベルト(Sv)の千分の1が1ミリシーベルト(mSv)
百万分の1が1マイクロシーベルト(μSv)

シーベルト(Sv)

被ばくした放射線量を線量当量として表わす単位です。
放射線の影響を考慮して、人間の障害や防護のためにのみ用いられる単位です。
1シーベルト(Sv)の千分の1が1ミリシーベルト(mSv)
百万分の1が1マイクロシーベルト(μSv)

シーベルトには以下の2種類あります。

  • 組織線量(Sv):皮膚のやけどや不妊、脱毛などの障害の程度を推測するのに使います。
  • 行線量(Sv):がんの発生や遺伝子の異常などの程度を推測するのに使います。
主なX線診断の際の線量
胸部撮影
0.05mGv
腹部撮影
0.9mGv
消化管検査
8mGv
体部CT
4mGv
(X線・ガンマ線では1Gy=1Sv)
放射線障害が出てくる線量
皮膚(初期紅斑)
2000mSv
水晶体(白内障)
5000mSv
造血組織(機能低下)
500mSv
卵巣(永久不妊)
2500~6000mSv
精巣(永久不妊)
3500~6000mSv
胎児(奇形発送)
100mSv

病院で受ける一般的な検査では非常に少ない放射線被ばくなのです。
しかし、できるだけ少なくすることがわれわれ診療放射線技師の仕事です。

  1. 妊娠中の方は、検査前に必ず医師に申し出て下さい
  2. 現在妊娠を期待している方、もしくは可能性のある方は必ず医師に申し出て下さい

一般的に生理が始まってからの約10日間は、妊娠している可能性がないわけですから、なるべくその時期にX線検査をするとよいでしょう。また、もし被ばくしてしまっても通常の検査では胎児に放射線の影響が出ることはまずありませんので心配しないでください。

医療被ばくの考え方

  1. 患者に直接の便益があり、科学的根拠に基づく医療(EBM)を基本とし、行為の正当化、防護の最適化が満たされ、患者に対して放射線診療のインフォームド・コンセントがなされていれば、その診断情報および治療効果を確保するための医療被ばくには制限を設けない
  2. 医療被ばく低減の適正化を図るために、放射線技師は、
    ・最高の性能を維持するための放射線機器管理技術を確保する
    ・最適の被ばく低減化技術および放射線関連診療材料の導入を図る
    ・正確な被ばく線量測定技術の確立に努力する
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