病理診断科

担当医師紹介

三浦 千砂子
– 部長 –
平成5年 岐阜大学 医学部卒
専門分野:臨床病理診断
資格:日本病理学会病理専門医、研修指導医
三浦 一郎
– 検査主任部長 –
平成11年 東京大学大学院医学系研究科 修了
専門分野:人体病理学、呼吸器病理学、血液病理学、
毛細血管
資格:日本病理学会病理専門医、研修指導医 

病理診断科とは

帯広協会病院では平成28年4月より〔病理診断科〕が新設されました。
一般的にはあまり聞き慣れない科ですが、病理検査により病気を診断し、臨床医と連携して患者さんの治療をすすめていきます。

病理検査は主に患者さんの体から採取された組織や細胞から標本を作製し、顕微鏡で観察し、病気の診断をします。主に以下のようなものがあります。

  • 細胞診断:痰や尿、乳房のしこりなどから細胞を採取し、病変の性質を調べます
  • 生検組織診断:内視鏡検査の際に消化管の粘膜の一部を採取したり、皮膚などを小さく切りとり検体とし、病変の性質や状態を調べます
  • 手術で摘出された臓器・組織の診断:病変の進行の程度や広がりを確認し、手術で取りきれたか、追加治療が必要かなどを調べます
  • 手術中の迅速診断:術前の検査が難しい部位の病変を手術中に採取して調べたり、病変の範囲や転移の有無などを調べます
  • 病理解剖:ご遺族の承諾のもとに病死された患者さんのご遺体を解剖させて頂き、生前の診断、治療は適切であったか、治療の効果はどうであったかといったことを判断します。病理解剖の所見は主治医に報告され、ご遺族に説明されます。病理解剖の結果が蓄積されることにより、他の方法では得がたい医学の進歩への貢献がなされます

*病理診断を行ったあとの残った組織や細胞は、病院の規程によって一定期間保存され、その後、礼をもって荼毘(だび)に付されます。検体が医学研究・教育に用いられる場合もありますが、この場合は倫理審査を経て個人情報の保護に細心の注意を払って行います。ご理解のほどをよろしくお願いいたします。

組織や細胞の採取は、外科・内科・産婦人科・泌尿器科などの臨床医が行いますが、標本を顕微鏡で観察し診断することを専門とするのが病理医です。臨床医と連係して診断と治療を結び、地域の皆様により質の高い医療をご提供できるよう努力してまいります。

また病理診断科は診療科の一つですので、外来で病気に関するご質問にも対応いたします。お気軽にご相談ください。

臨床病理検討会(clinico-pathological conference;CPC)

病理解剖で得られた所見をもとに、医師はじめ医療関係者が会合し患者さんの臨床経過、検査データ等を共有し診断、治療の内容を検討する場です。一人一人の患者さんが受けた診断、治療について多面的に議論し反省の機会を持つことで、より良い医療につなげるための糧とします。研修医の教育の場でもあります。CPCは院外に開かれた会ですので、医療関係者の方はご参加いただけます。
開催予定はホームページでご案内致しますので是非ご参加下さい。

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